黒小人

ハロウィン モンスターラクガキ
【黒小人】Troll
スカンジアビアに伝わる黒小人は、人間の子があまりに可愛いとこっそり取り替えてしまうことがある。

ノルウェーの農家に一人の大変かわいらしい男の子が生まれた。
ある日、母親が乳を飲ませようと揺りかごに近づくと、そこには自分の子とは似ても似つかぬ
シワだらけの黒く萎びた赤子がいた。
驚きと恐怖の騒ぎに集まった人々の中から一人の物知りな老人が歩み出て、
「これは黒小人のとりかえっ子だね。おたくの子があまりに可愛いものだから、黒小人がやきもちを
妬いて取り替えちまったのさ。」と言った。
また取り返す方法として、黒小人の赤子の足の裏に油を塗り火の上に吊るしておくといいとの
言い伝えも教えてくれた。
両親はワラにもすがる思いでその言い伝えに従い、赤子の足裏に油を塗り、天井から吊り下げ、
その下で火を起こした。

ほどなく赤子は足裏の油が煮え始め、とてつもない大声で泣き叫ぶ。
するとどこからともなく黒小人が現れ、
「そんなひどいことをしないでおくれ、お前さんの子供はかえすから。」と連れ去った子供を両親にかえし、
吊るされた赤子を抱くと、「よしよし、泣くな。人間ってのは全くひどいことをする生き物だな。」
とつぶやきながら、どこかへ消えていったという。
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